【公認会計士】管理会計論の勉強のやり方(短答)~合格点を確実に~
はじめに
「公認会計士を目指そうと思っている人」
「公認会計士試験の勉強をしている人」
このような人に向けて、管理会計論の勉強方法についてお話しします!
短答式試験において管理会計論の配点は500点中の100点で、財務会計論以外の科目と同じ比重となっています。
そして管理会計論で扱う内容の量は他の科目に比べて少ないので、効率よく勉強して、できるだけ他の科目の勉強時間を確保できるようにすることが望まれます。
そこで今回は、管理会計論を効率よく勉強していく方法を、僕の実体験をもとに紹介していきたいと思います。
僕はTACのweb授業を受けて勉強していました。
ただ、この記事の内容は他の予備校に通っている人や独学の人でも応用することができるので、是非参考にしてみてください!
計算・理論で共通するやり方
計算・理論に共通する考え方として、授業を受けて復習することがとても大切になります。
当たり前ですよね。でも、長期的な勉強をしていると意外と疎かになってしまいます。
僕も最初の頃は試験勉強をしている実感が薄れて、授業を受けっぱなしにしてしまっていましたが、後々その部分を復習する際にとても時間がかかって大変な思いをしました。
このような状態に陥らないためにも授業をしっかりと受け、きちんと復習することを改めて肝に銘じておく必要があります。
具体的には、
①授業を聴いて理解するとともに、適宜メモを書き込んだりマーカーを引いて復習しやすいテキストを作る
②授業を受けた日または翌日、および次の授業の直前に軽く復習する(テキストを読み返し、内容を理解し直す)
③各章の授業が終わったら、章全体をまとめてしっかりと復習する(各章の論点を比較しながら覚えていく)
このサイクルが勉強のベース作りになります。
次に、計算と理論に分けてそれぞれの勉強方法を紹介していきます!
計算
管理会計論の計算の勉強のやり方は、基本的に財務会計論の計算の勉強のやり方と同じです。
なので、まずは財務会計論の記事で書いたものと重複する内容を紹介し、最後に管理会計論の勉強で特に注意すべき点をお話していきます!
基礎問題を徹底して固める
管理会計論の計算の勉強で一番重要なのは基礎固めです。
問題集の基礎問題ができていれば、短答式試験のほとんどの問題が解けます。
難しいといわれる問題も、基礎問題の論点が組み合わさって複雑になったものだったりするので、基礎がしっかりと理解できていれば高得点を取ることができます。
ここで重要なのが次の2つです!
①各論点におけるポイントを覚えていく
②下書きがぱっと思い浮かべられるようにする
①をすることによって、問題を見た時に注意すべきポイントを思い出せるようになります。
この注意点さえわかってしまえば、あとは基本的な計算で問題を解くことができます。
なので、各論点のポイントを覚えることが計算力のアップにつながります。
また、②も計算力の向上に必要となります。
問題を効率的に解くために使う下書き(ボックス図など)がしっかり思い出せれば、あとはそれに当てはめて計算するだけです。
そして①②で覚えた内容を瞬時に思い出すことによって計算のスピードを上げることができます。
同じ問題を繰り返し解く
計算科目の勉強においては、同じ問題を繰り返し解いて定着させることが基本となります。
管理会計論の計算においても同様で、問題集のどの問題が出ても解ける状態に持っていくことを目標に、同じ問題を繰り返し解いていきます。
ここで重要なポイントを5つ列挙します↓
解けなかった問題はその日のうちに解き直す
解けなかった問題はその日のうちにもう一度解き直しましょう。
時間はそれほど開いなくても、意外と解けなくなっています。
早めに復習して論点を整理しておくことが大切です。
注意点・間違えたところをノートにまとめる
問題を解く上で注意すべき点、特に問題演習で間違えた所はノートにまとめておくと、今後の復習の際に非常に便利です。
僕も実際に忘れやすい所をルーズリーフにまとめていて、短答だけでなく論文式試験の本番直前まで使っていました。
解法を覚える
計算科目の勉強の基本です。
インプットした知識を、どのタイミングでどのように使うのか覚えていれば、スムーズに問題を解けるようになります。
効率よく問題を解く練習をする
管理会計論の試験では時間に余裕がありません。
簡単な下書きを使って効率よく問題を解いていくことが合格のカギを握っています。
普段の問題演習から効率性を重視しておきましょう。
各章の問題をまとめて解く
先ほど言ったことと重複するところもありますが、各章の問題(論点)をまとめておさえていくことが大切です。
各論点の違いを明確化させるとともに、共通する考え方を定着させていきます。
その他の注意点
時間の短縮が最も重要
財務会計論の試験でも時間に余裕はありませんが、管理会計論の試験ではもっと時間が足りなくなります。
なので基礎問題の演習を通して、論点ごとに解き方の違いをしっかりと把握しておき、瞬時に判別・対応できるようにしておく必要があります。
また、ボックス図の書き方など問題を解く型をあらかじめ用意しておき、徹底的に時間を短縮することを意識しましょう。
答練で実践的な練習
上で述べたように、管理会計論の試験では時間が足りません。
なので試験中に問題を取捨選択し、わからない問題・時間のかかる問題を切ることが戦略として必須となります。
ただ、どの問題を捨てるべきかというのはなかなか見分けがつかないので、答練など実践的な問題演習で取捨選択の判断を練習し、経験を積む必要があります。
また管理会計論では考えさせる問題が出るので、答練や模試を大切にし、切り捨てた問題も帰ってから取り組んでしっかりと考える練習をしていきましょう。
理論
本格的に始めるのは短答3ヶ月前くらいから
管理会計論の理論の本格的な勉強も、短答本番の3ヶ月前からで大丈夫です。
実際に僕も直前の9月からテキストの読み込みを始めました。
それまでの間は授業を受けて復習し、テキストに何が書いてあるのか理解しておくことが重要です。
これによって直前期の暗記が簡単になります!
テキストを読み込んでインプット
理論の勉強のベースはテキストの読み込みです。
管理会計論のテキストは財務会計論などと比べて薄いので暗記の負担は少ないですが、その分「これだけで大丈夫なのかなぁ」と少し不安になると思います。
なので、問題集・答練等で知らない知識が出てきたら、その都度テキストに書き込んでインプットの作業に組み込むようにすると良いと思います。
人によっては原価計算基準の読み込みを推奨されることもありますが、僕の個人的な意見としては非効率だと思います。
原価計算基準の一部として出題された問題を集めて、問題として出されやすい部分を覚えるようにすれば効率的です!
問題集を使ってアウトプット
テキストの読み込みでインプットした知識は、アウトプットすることでより長期的な記憶になります。
テキストの読み込みに併せて問題を解き、出題された問題と関連する部分をテキストで読み直すことでより一層理解が深まります。
管理会計論の理論問題ではちょっとした言葉の違いで間違いを誘発してきます。
なので問題を解くときは、管理会計論でよく出るひっかけ方や惑わし方(間違えやすい所)を覚えるように心がけましょう
おわりに
今回は、管理会計論の勉強方法について紹介してきました。
管理会計論は、時間がシビアだったり誰も解けないような問題が出たりと、戦略がものすごく大事な科目です。
なので日ごろの勉強から、本番を見据えた準備をしていく必要があります。
そして効率的な勉強方法で合格点を確保し、よりたくさん勉強した他の科目で高得点を狙えるようにするのがベストな作戦だと僕は思います。
この記事を参考に、効率的な勉強方法を確立してください!
【公認会計士】財務会計論の勉強のやり方(短答)~高得点を狙う~
はじめに
「公認会計士を目指そうと思っている人」
「公認会計士試験の勉強をしている人」
このような人に向けて、財務会計論の勉強方法についてお話しします!
短答式試験では他の3科目がそれぞれ100点満点なのに対して、財務会計論は200点満点となっています。
ゆえに財務会計論で高得点を取ることができれば、一気に合格へと近づけます!
ただし財務会計論は計算問題と理論問題があり、扱う内容も膨大な量であるため、長期間にわたって根気強く勉強していく必要があります。
そこで今回は、財務会計論を効率よく勉強していく方法を、僕の実体験をもとに紹介していきたいと思います。
僕はTACのweb授業を受けて勉強していました。
ただ、この記事の内容は他の予備校に通っている人や独学の人でも応用することができるので、是非参考にしてみてください!
計算・理論で共通するやり方
計算・理論に共通する考え方として、授業を受けて復習することがとても大切になります。
当たり前ですよね。でも、長期的な勉強をしていると意外と疎かになってしまいます。
僕も最初の頃は試験勉強をしている実感が薄れて、授業を受けっぱなしにしてしまっていましたが、後々その部分を復習する際にとても時間がかかって大変な思いをしました。
このような状態に陥らないためにも授業をしっかりと受け、きちんと復習することを改めて肝に銘じておく必要があります。
具体的には、
①授業を聴いて理解するとともに、適宜メモを書き込んだりマーカーを引いて復習しやすいテキストを作る
②授業を受けた日または翌日、および次の授業の直前に軽く復習する(テキストを読み返し、内容を理解し直す)
③各章の授業が終わったら、章全体をまとめてしっかりと復習する(各章の論点を比較しながら覚えていく)
このサイクルが勉強のベース作りになります。
次に、計算と理論に分けてそれぞれの勉強方法を紹介していきます!
計算
例題、基礎問題を徹底して固める
財務会計論の計算の勉強で一番重要なのは基礎固めです。
テキストの例題や問題集の基礎問題ができていれば、短答式試験のほとんどの問題が解けます。
難しいといわれる問題も、基礎問題の論点が組み合わさって複雑になったものだったりするので、基礎がしっかりと理解できていれば高得点を取ることができます。
ここで重要なのが次の2つです!
①各論点におけるポイントを覚えていく
②下書きや仕訳がぱっと思い浮かべられるようにする
①をすることによって、問題を見た時に注意すべきポイントを思い出せるようになります。
この注意点さえわかってしまえば、あとは基本的な計算で問題を解くことができます。
なので、各論点のポイントを覚えることが計算力のアップにつながります。
また、②も計算力の向上に必要となります。
問題を効率的に解くために使う下書き(連結のタイムテーブルなど)や仕訳がしっかり思い出せれば、あとはそれに当てはめて計算するだけです。
そして①②で覚えた内容を瞬時に思い出すことによって計算のスピードを上げることができます。
問題集には全ての論点が網羅されているわけではないので、テキストの例題を通してインプットしていくと良いと思います!
同じ問題を繰り返し解く
計算科目の勉強においては、同じ問題を繰り返し解いて定着させることが基本となります。
財務会計論の計算においても同様で、テキストの例題・問題集・答練等のどの問題が出ても解ける状態に持っていくことを目標に、同じ問題を繰り返し解いていきます。
ここで重要なポイントを5つ列挙します↓
解けなかった問題はその日のうちに解き直す
解けなかった問題はその日のうちにもう一度解き直しましょう。
時間はそれほど開いなくても、意外と解けなくなっています。
早めに復習して論点を整理しておくことが大切です。
注意点・間違えたところをノートにまとめる
問題を解く上で注意すべき点、特に問題演習で間違えた所はノートにまとめておくと、今後の復習の際に非常に便利です。
僕も実際に忘れやすい所をルーズリーフにまとめていて、短答だけでなく論文式試験の本番直前まで使っていました。
解法を覚える
計算科目の勉強の基本です。
インプットした知識を、どのタイミングでどのように使うのか覚えていれば、スムーズに問題を解けるようになります。
効率よく問題を解く練習をする
財務会計論の試験では時間に余裕がありません。
簡単な下書きや勘定科目の略称を使って効率よく問題を解いていくことが合格のカギを握っています。
普段の問題演習から効率性を重視しておきましょう。
各章の問題をまとめて解く
先ほど言ったことと重複するところもありますが、各章の問題(論点)をまとめておさえていくことが大切です。
各論点の違いを明確化させるとともに、共通する考え方を定着させていきます。
理論
本格的に始めるのは短答3ヶ月前くらいから
財務会計論の勉強として、まずはとにかく計算です。
理論の本格的な勉強は短答本番の3ヶ月前からで大丈夫です。
実際に僕も直前の9月からテキストの読み込みを始めました。
それまでの間は授業を受けて復習し、テキストに何が書いてあるのか理解しておくことが重要です。
これによって直前期の暗記が簡単になります!
テキストを読み込んでインプット
理論の勉強のベースはテキストの読み込みです。
テキストを読み込むときは、本文のみならず注釈も含めて覚えるように意識しましょう。
短答では注釈レベルの細かい内容も出題されます。。
ただし、言葉の定義や趣旨は覚えなくて大丈夫です。
(短答では必要ないですが論文式試験では覚えている必要があるので、理解くらいはしておくと短答合格後の勉強がスムーズにいきます。)
問題集を使ってアウトプット
テキストの読み込みでインプットした知識は、アウトプットすることでより長期的な記憶になります。
テキストの読み込みに併せて問題を解き、出題された問題と関連する部分をテキストで読み直すことでより一層理解が深まります。
おわりに
今回は、財務会計論の勉強方法について紹介してきました。
公認会計士試験において最も重要な財務会計論を得意にしてしまえば、非常に有利になれます。
また、実務においても重要な財務会計論は必死になって勉強する価値があります。
この記事を参考にして、効率的に勉強方法を確立してください!
【短期合格者が教える】簿記3級の勉強方法とおすすめ参考書!
はじめに
簿記3級は、簿記の勉強が初めての人でも独学で合格することができる入門資格と言われています。
簿記を学ぶことで、財務や経理などで必要となる会計の基本的な仕組みがわかるようになり、就職や転職に有利になります。
なので学生から社会人まで幅広く人気がある資格となっています。
そして簿記3級の試験を受ける人は、のちのち簿記2級・1級や公認会計士試験を受けようと思っている人が多いと思います。
そのため、簿記3級の勉強で基礎を固めて、今後の勉強の土台にすることが大事になってきます。
そこで今回は、日商簿記検定3級の概要・勉強方法・おすすめの参考書についてお話していきます。
試験の概要
・試験日は毎年2月、6月、11月
・全問記述式
・試験時間は2時間
・100点中70点以上で合格
出題傾向
第1問:仕訳問題(20点ほど)
第2問:帳簿記入・勘定記入(10点ほど)
第3問:試算表作成(30点ほど)
第4問:伝票会計・仕訳・勘定記入(10点ほど)
第5問:精算表作成・財務諸表作成(30点ほど)
仕訳は全ての問題で必要になるため、きちんとできるようにならなければなりません。
また、配点を見ると第3問の試算表と第5問の精算表・財務諸表が重要であることがわかりますよね?
これらを重点的に勉強することが合格のカギとなります。
勉強時間
一般に、簿記3級に合格するためには100時間の勉強が必要だと言われています。
1ヶ月で合格するには、単純計算で1日3時間の勉強となります。
ただ僕の場合は、1日3時間程度の勉強を週4日というペースで1ヶ月で合格したので、約48時間で足りました。
本番で間違えたのは1問だけだったので、勉強の質の面でも特に問題はなかったと思っています。
中には2週間で合格する人もいます。
皆さんもできるだけ短い勉強期間で終わらせたいですよね!
簿記3級は、効率よく適切に勉強することで早期合格が可能となります。
効率的な勉強方法
参考書を読み込む
まずは知識をインプットするために参考書を読み込みます。
何も知らない状態でいきなり問題を解いても、効率が悪く実力が付きづらいです。
また、基礎を理解していないとそもそも問題が解けないので、つまんなくなってモチベーションが保てなくなってしまいます。
参考書は、3周ほど読み返しましょう。
1周目は、細かい所は読み飛ばしてもいいので基礎を素早く理解していきます。
2周目は、1周目で読み飛ばした細かい部分も含めて全体的に深く理解していきます。
3周目は、わかりずらかったところを重点的に読んで、しっかりと定着しているかどうか確認していきます。
試験では勘定科目名も問われるので、どのようなときにどの勘定科目が使われるのかということも覚えておきましょう。
問題演習
簿記は「習うより慣れろ」と言われるように、問題を解くことで理解が深まります<>/span。
なので、参考書の読み込みと並行して問題演習を行い、知識の定着を強化していきます。
具体的には、参考書の各章を読み終えるごとに問題を解いてアウトプットします。
そして、わからないところがあれば参考書に戻って理解し直しましょう。
この繰り返しが大切です!
過去問演習
本番で安定して点数を取るためには、過去問演習を通して出題形式や傾向を掴んでおくことが重要です。
また、時間配分や解く順番などの戦略もある程度考えておくと、余計な焦りが無くなりメンタル的にも良いです。
演習に使うのは過去2,3回分くらいで十分です。
実際、僕は過去1回分しか解きませんでした。
過去問演習では、答えを丸暗記するのではなく、解答の導き方や考え方を身に付けるように意識しましょう。
間違えたところはもちろん、不安だったところも含めて参考書で確認し、ポイントを理解していきます。
そして間違えたところは、後日小問ごとに解き直すことで実力が付いていきます。
おすすめの参考書
合格テキスト
簿記3級の参考書はこれ1冊で十分です!
僕も実際にこの参考書で勉強していました。
この参考書はイラストが多くてわかりやすいので、文字をたくさん読むのが苦手な人でも難なく読み進めることができます!
ところどころに仕訳例や基本例題が載っていいるので、少し複雑なところも理解しやすいです。
また、各章の終わりにはポイントがまとめられているので、効率よく復習することができます。
合格トレーニング
この問題集は上記の合格テキストと対応しているので、併せて使うとより効果的な勉強が可能となります!
出題頻度に基づいた重要度が問題ごとに表示されているので、重要な問題から順番に選んで解くことができます。
また、解答用紙のダウンロードサービスが付いているので、繰り返し演習することができます。
過去問題集
この問題集には、過去問が12回分ほど入っているので過去問はこれ1冊で十分です。
また、出題別攻略テクニックとして大問ごとの出題・解法パターンや解答する上でのポイントなどがまとめられています!
ただ僕もこの過去問題集を使っていましたが、過去1回分しか解いてないので、正直買わなくても合格できたかなと思ったりもします。
合格トレーニングをしっかりこなせば演習量は十分なので、過去問の情報はインターネットで調べるだけとかでも良いと思います。
簿記が苦手な人や合格できるか不安な人は使ってみると良いでしょう!
おわりに
この記事では、日商簿記検定3級の勉強方法などについて紹介してきました。
簿記3級は、適切なスケジュールで効率よく勉強し、簿記の勉強を好きになることが最も重要だと思います。
簿記2級・1級や公認会計士試験など、今後の試験の勉強のモチベーションを上げるためにも、多くの人が簿記を好きになってくれると嬉しいです!
【大学受験】日本史の勉強のやり方・コツ!~単語の暗記と論述対策~
はじめに
今回は、日本史の勉強方法についてお話します。
日本史は受験で使わない人も多いですが、社会科の中では一番人気があるんじゃないかなと個人的に思っています。
基本的に日本史の勉強は歴史用語の暗記になりますが、志望校によって対策の仕方は大きく異なってきます。
なのでこの記事では、歴史用語の覚え方と大きく分けて2つの対策の仕方について紹介していきます!
通史
日本史の受験勉強は通史から始めると、とても効率的に覚えられるようになります。通史とは全時代にわたった歴史の流れです。通史から入ることで歴史の流れの軸を固めることができ、各時代の出来事等を関連付けて覚えることが可能となります。
通史の勉強をするときは、とにかくイメージすることが大切です。各出来事の情景や歴史上の人物の人物像など、具体的に思い浮かべることで定着しやすくなり、また、歴史の勉強に対して親しみやすくなります。
通史では、時代の流れを掴むことを中心としながら、重要なキーワードを暗記する意識を持ちましょう。少し複雑な部分はノートなどに自分なりにまとめると、格段に覚えやすくなります。またわかりづらいところは、漫画などを読んでイメージから入ると理解しやすいと思います。
知識の増強
通史を終えて歴史の流れの軸がある程度固まったら、各時代ごとに歴史用語などの知識量を増やしていきます。この段階を踏むことで、実際に試験で得点を取れるようになります。
単語を覚える時は、一問一答形式の問題集などでアウトプットすることを心がけましょう。そもそもの量が多いうえに、難しい漢字や似たような名前などがたくさんあって覚えづらい日本史の単語は、アウトプットを通じて定着させることが一番効果的です。特に私立の大学を受験する場合は、膨大な知識量が必要となるので、根気強く頑張ってください!
単語を暗記するときも、他の単語と関連付けることで効率的にインプットできるようになりますが、中には丸暗記しなければいけないようなものもあります。絵画の名前などの文化史が代表例です。文化史は基本的には後回しにして、まとめて覚えてしまった方が楽ですが、1か月に1回くらいは見直しておくべきだと思います。後回しにしすぎて対策が不十分のまま本番を迎えることがないないように注意してください。
論述対策
志望校によっては論述問題が出題されることがあります。論述問題の対策としては、教科書などを使った通史をより詳細な内容にまで深堀して繰り返すことが基本となります。
複数の出来事を関連付けて結んでいき、因果関係を理解していきます。いつ、どこで、何が、どうして、どうなったのか、というように多角的に理解していくことで様々な論述問題に対応することができるようになります。また、各時代ごとに知識をまとめるほか、特定のテーマで時代をまたいでまとめることも必要になります。
特に国公立の大学で多く出題される論述問題ですが、大学によって出題傾向が異なるので、過去問の研究&対策が勝負の決め手になります!
おわりに
この記事では、日本史の勉強方法とコツについて紹介してきました。
日本史の勉強は覚えることが多すぎて、なかなかやる気が起きない人もいると思います。でも、一旦頑張って勉強してある程度問題が解けるようになると、一気に楽しくなってきます。
この記事を読んだ皆さんが、日本史の勉強を好きになってくれたら嬉しいです!
【大学受験】英語の勉強のやり方・コツ!~実力を底上げする鉄則~
はじめに
今回は、英語の勉強方法についてお話していきます。
知っている人も多いと思いますが、英語は大学受験において最も重要な教科です。でもその分、本屋さんにはいろいろな種類の参考書があり、ネットにもいろいろな勉強方法が紹介されていて、結局何をすれば良いのか迷ってしまいます。
そこでこの記事では、僕の経験を踏まえて、受験英語の勉強の鉄則、順序、注意点などを紹介し、皆さんの勉強の方針作りをお手伝いしたいと思います!
単語の暗記
最低2,000語
英語の勉強において、覚えなければいけない単語はとても多いです。僕が受験生の時は「3,000語~4,000語はストックがないと志望校には合格できないよ」とよく言われました。でも結局僕が覚えていた単語数はせいぜい2,500語くらいだと思います。
受験期の間で4,000語もの単語を覚えようとしても、中途半端な記憶になって最終的には半分くらいしか覚えられなかった、なんて状況に陥ることもあるでしょう。なのでまずは頻出単語が2,000語程度載っている単語帳を1冊手に入れて、その単語帳を使って試験が終わるまでひたすら反復していきます。
あとは、問題演習などをしたときに出てきた知らない単語を単語帳に書き足して、徐々に単語数を増やしていけば大丈夫です!志望校によっては難しい単語や頻出テーマの専門用語などもある程度対策しなければならないので、そういった情報は今すぐ確認し、必要であれば遅くとも直前の夏休みくらいからは上記の単語帳と並行して暗記するようにしましょう。
意味と発音を覚える
単語を覚える際は、「意味」と「発音」が大切です。
意味を覚えていくコツとしては、まずは単語帳に強調して書かれている主要な意味を一通り覚えていきます。入試の英文に出てくる単語のほとんどが主要な意味で使われているからです。そして主要な意味をある程度覚え終わってから、その他の意味も覚えていくことで、知識の幅が広がり、難しいといわれる文章も読めるようになります。
発音を覚える理由としては、発音・アクセント問題に対応するためということもそうですが、音を加えることで目だけではなく耳でも単語を覚えることができるようになるということが大きいです。英単語を正確に効率的に記憶するためには、正しい発音で声に出して覚えていくことが重要です。
文法を覚える
説明できるように
英語の勉強の基本として、英文法も英単語と同時に覚えていく必要があります。ここで英文法を覚える際のポイントとして、丸暗記に走らず理解することがとても大切です。単語に比べて文法には規則性・法則があることが多いので、文法の構成を論理的に考えることもできます。なので英文法を学習していくときは、他の人に説明できるように意識して理解することで、より確実な定着につなげることができます!
例文と一緒に覚える
文法を勉強する時は、その文法が使われている簡単な例文と一緒に覚えるようにすると効率的です。例文と一緒に覚えることで、文法の実際の使い方を理解でき、イメージしやすくなります。また、作文力の向上も期待できます。
ここで一緒に覚える例文は自分で作ったものにするとより高い効果が得られます。自分で作文するという行為が加わることで、文章が覚えやすくなるからです。
長文読解
問題演習+復習
英語の試験で大幅な得点アップを成し遂げるためには、長文読解を中心とした問題演習をこなしていくことが必要不可欠です。そして、わからなかったところを含む問題全体を解答解説などを読んで確認し、後日改めて復習することで実力が付いていきます。
復習するときは、一つの文章を10回程度繰り返し音読することをおすすめします。また、問題集などに付属しているCDなどの音源を聴くことでリスニング対策も併せて行うことができます。
精読から多読へ
長文読解の演習をする上で、最初の内は精読を心がけましょう。全ての文を正確に和訳できるようにすることで、抜けている文法や単語を見つけることができます。精読するときは構文の抽出を意識することで、長文を読んで問題に答えるというプロセスをスムーズにこなせるようになります。また、文章の区切りごとにスラッシュを入れたり、単語や語群ごとにSVOCを書いていくなど、自分に合った具体的な読解方法を確立していくのもこの段階です。
そしてある程度精読の練習をして、英文を和訳することに慣れてきたら、多読に移行します。多読をする段階では、基本的な文法や単語には問題がない状態となっているので、より実践的な訓練として、制限時間内に文章を読みきって解答を作るための速読のスキルを身に付けていきます。また、数多くの英文を読むことで英語慣れした頭を作っていきます。
熟語の暗記
受験勉強の中盤くらいからは、英単語・英文法に加えて英熟語を覚え始めていきます。英熟語は英単語の組み合わせで構成されていますが、同じ単語が使われていても単語の組み合わせ方によって全く違う意味を持ちます。そのため、単語とは別に熟語も暗記しなければならないのです。
英熟語の暗記は、熟語の成り立ちや前置詞の意味などを理解しながらやっていくと、比較的すんなりと頭の中に入ってきます。ただし、基本的な問題で出題される英文は熟語を覚えていなくても読むことができるので、熟語の勉強は基本的な単語・文法の知識が固まってから始めることに注意しましょう。
その他のコツ
英単語の効率の良い覚え方
覚えなければならない英単語の数はとても多いので、英単語の学習では周回速度と復習のタイミングが重要です。
2,000語程のまとまった単語を覚えていく場合、最初は1単語ごとにしっかりとインプットし、その後はスピーディーに回していくと良いです。
そして英単語の勉強は毎日やり、翌日にもう一度同じ部分を確認するなど、範囲を適宜重複させながら覚えていくことで、長期的な記憶が形成されていきます。
個別の対策
自分が受ける試験の内容によって、上記の勉強内容の他に、個別の対策が必要になってきます。アクセント・文法問題や整序問題の対策は、単語・文法・熟語の暗記のステップの内容で十分です。
リスニング対策としては、基本的には問題演習で扱った英文の音声を、文章を目で追いながら聴き、それに加えて2,3週間に1回程度問題集や過去問を使って実践形式の勉強を取り入れていきましょう。
志望校によっては英作文を課されるところもありますが、英作文の対策としては、実際に英文を作ってみて先生などに添削してもらうという作業が必要になります。ただし、英作文の訓練は非常に応用的なものなので、本格的に始めるのは受験勉強のかなり後半の方になるでしょう。まずはひたすら基礎固めです!
おわりに
この記事では、受験英語の勉強方法とコツについて紹介してきました。
英語は今のグローバル社会において必要不可欠なスキルともいえる重要な学問なので、他の科目以上に必死になって勉強する価値があると思います!
「英語を制する者が受験を制する」と言われるくらいですから、とにかく英語、という精神を持っていてほしいです。
この記事が、皆さんの英語力の底上げの一助となれば嬉しいです!
【大学受験】数学の勉強のやり方・コツ!~基礎から難問まで対応~
はじめに
今回は数学の勉強方法についてお話します。
数学ってすごく難しいイメージがありますよね。特に文系の人だと、数字や文字式を見ただけで嫌になってしまうこともあると思います。
でも、受験で数学を使う人にとっては主要な科目の一つとなるので、しっかりと対策しておかなければなりません。
数学の勉強方法はなんとなくわかると思います。問題を解いて、復習して・・・といった感じで。実際その通りで、簡単に言えば問題演習と復習の繰り返しになります。
ここでは、より効果的・効率的な学習をする上でのコツや注意点を中心に紹介していきます!
基礎固めの徹底
順番に総復習
数学の勉強では基礎を固めることが本当に大事です。基礎が完璧であれば合格点は取れます。なので、まずは今まで習ってきた内容を復習して、基礎をおさえましょう。数学が苦手な人の中には、中学数学までさかのぼることも必要となりますが、中学数学は高校数学の基盤となっているので焦らず一から見直すべきです。
そして総復習をする際は、今まで習ってきた順番通りに振り替えることをおすすめします。なぜかというと、基本的に学校の授業の順番は基礎→応用となっているので、その流れにそった方が理解しやすいからです。また、順番がはっきりしているので、次にやることが明確化されて、余計な時間を使わなくて済みます。
公式・定義の暗記
数学の基礎の勉強として、重要な公式や定義は早いうちに覚えていなければなりません。これらを覚える際は、例題と一緒に覚えて、いつ・何に使えるのかを理解することが重要です。そうすることによって、実際に問題の解答を作る中で使うことができるようになります。
公式や定義を覚えるといった時に「導出とかも覚えた方がいいのかな・・・」と悩む人もいると思います。その答えとしては、基礎的な導出方法や成り立ちは覚えた方が良いです。その方が公式や定義のより深い理解・定着につながるからです。ただし、難しいものは、その導出方法を理解するために多くの時間を消費することになってしまうので、勉強時間にある程度の余裕ができたらで大丈夫です。
基礎問題の演習
上記2つの作業と同時に、基礎的な問題の演習を行いましょう。基礎問題は2,3周は反復して、問題を見たらだいたいの解答の道筋が思い浮かべられるように訓練していきます。また、問題文から適切な図を描けることも重要なスキルとなるので、解答を作る上で図などもちゃんと描くべきです。そして、数学の試験は制限時間が非常にタイトなことがあるので、問題に取り組む際は解答速度を意識するとなお良いです。
始めて解く問題で、ある程度考えてもわからない場合はすぐに模範解答を見てしまいましょう。数学の問題には、知らなかったら解けないものが多くあるので、5分くらい考えてもダメな場合は勉強全体の効率が悪くなってしまいます。模範解答を見て理解し、次に解くときにできるようになっていれば良いんです!
基礎問題を演習するのに、網羅的な問題集を使う場合は1周やるだけでもすごく時間がかかってしまいます。そのような時は、問題集の解答を読み込んだり、音読したり、あるいは大きめの単語カードに問題文と解答方針を書いて覚えるといった方法も効率的でおすすめです!
応用問題の演習
単元ごとに解き、解法を覚える
応用問題に取り組む際は、単元ごとに問題を解いていきましょう。そうすることによって、その単元の問題で共通する考え方や、よく出る知識の組み合わせ方を掴むことができます。
応用問題の解法は、基礎問題の解法の組み合わせです。基礎固めで培った解法の中で、どの考え方とどの考えを使っているのかということに注意してみると、応用問題の解法もすんなり頭に入ってきます。取り組んだ問題の解法を覚えて、似た問題が出た際に当てはめられるようにしていきます。
暗記というより理解・慣れ
ここまでの内容で、「公式・定義を覚える」「解法を覚える」などと言ってきましたが、数学において「覚える」というのは単なる暗記ではなく、「理解」「慣れ」を意味します。単なる暗記だと、その知識を応用することができなくなり、実線ではほとんど使い物になりません。
そしてこのことは、応用問題を解く際に特に注意すべきです。応用問題を扱うときは、問題集の解説文の単なる暗記に走らないように気を付けましょう。
時間をかけて考えることも大事
基礎固めの段階では、できるだけ効率的に問題集を回していくために、わからない問題はすぐに模範解答を見て次の問題へと進みます。一方、難しい問題を解くためには、問題文から解答の道筋を思い出す力・考え出す力が要求されるので、1問ごとに時間をかけて頭を働かせ、発想力を身に付けるということも必要となります。
僕が受験生の頃は、1問に対して2時間くらいかけたこともあります。結果として、出題された問題に対してしっかりと考える癖が付き、問題文から解答方針をある程度考え出せる力が付きました。
同じ問題を何度も復習
基礎問題でも反復して学習していきますが、応用問題ではより少ない問題に対して、よりたくさん取り組みます。難しい問題でも解き直しをすることで、知識や考え方が定着し、実力が伸びていきます。解答解説を読んで「わかる」状態から、問題が与えられた時に解答を作成「できる」状態にすることが大切です。
復習をする際は、全ての問題を解き直すのではなく、できなかった問題を優先して行うことで効率化を図ることができます。また、関連する単元の知識を見直すことで幅広い対策が可能となるので、より万全の準備ができます。
その他のコツ
わからなかったら立ち止まる
数学の勉強は、ある単元の内容が別の単元の内容につながっていることがあります。なので、もしわからない部分があれば、いったん立ち止まってしっかりと理解することが、逆に効率的と言えます。また苦手分野があると、成績の底上げができなくなったり、数学の勉強に対するモチベーションが下がってしまうなどの支障が出てしまうので、苦手分野の克服は早めの内にしておきましょう。
わからなかったら質問する
わからない問題にぶつかったときに、自分で考えてもどうしてもわからないことがあります。そのような時は学校や塾の先生に質問しに行きましょう。先生たちは相当忙しい時以外は喜んで教えてくれますし、また、質問するというイベントが加わることで知識の定着にもつながります。
特に数学は個人で攻略していくことが難しい教科なので、数学だけ家庭教師や塾で授業を受けるという人も多いです。僕が受験生だったときも塾に通っていて、数学の問題でわからないところは塾の先生に質問して教えてもらっていました。最近ではオンラインで授業が受けられるところもあり、効率的で勝手が効くので非常におすすめです!有名なところとしては、Z会などがあります。是非一度チェックしてみてください→【Asteria】Z会のオンライン学習
頻出の単元に重点を置く
センター試験や志望校の問題には、頻出の単元があります。過去問を研究していると、同じようなテーマの問題が頻繁に出題されていることがわかります。よく出る問題は来年・再来年にも出やすいので、事前に調べておいて、勉強時間の配分に軽重を付けていくことが得点アップにつながります!
また、センター試験にしか出ないような範囲は、ある程度基礎を固め終わったら、あとは定期テストや模試の直前に使える知識を見直すくらいで十分です。
焦って応用に手を出すのはダメ
最後にとても大事な注意点として、「焦って早いうちから応用問題に手を出さない」ということを伝えておきます。受験勉強をしていると周りの人と比べたりして、自分も難しい問題に取り組んでかなきゃ置いて行かれるように感じ、焦ってしまうことがあります。でも、基礎が出来ていない時から応用に手を出しても、何の力も付かないどころか大きな時間のロスとなってしまいます。
学力の成長スピードは人それぞれです。応用問題に取り組むのは基礎がある程度固まってから、目安としてはセンター試験の問題で7割くらい取れるようになってから、ということを覚えておいてください。
おわりに
今回は、数学の勉強方法とコツについて紹介してきました。
数学は理系の人はもちろん、文系の人でも会計学や経済学などで必須になります。きっと将来仕事をするときにも少なからず数学を使う機会はあるでしょう。
このように数学は人生においてとても重要な学問です。
どうせ勉強するなら、いっそのこと数学が好きになりたいですよね!今は苦手な数学でも、問題が解けるようになるとどんどん楽しくなってきます。
この記事を通して、皆さんが適切な勉強方法を身に付け、テストでより高得点が取れるようになってくれたら嬉しいです!
【大学受験】漢文の勉強のやり方・コツ!~最低限の勉強量で高得点~
はじめに
今回は漢文の勉強方法についてお話ししていきます。
漢文は、出題されるほとんどの問題が基礎的なものなので、現代文や古文ほど苦手意識を感じることはないのかなと思います。実際、入試本番ではあまり落としたくない得点源になります。だからこそ満点近くの高得点を確実に取れるようになりたいですよね?
そこでこの記事では、必要最低限の勉強量で高得点を取れるようになるための道しるべとして、漢文の勉強のやり方とコツを紹介します!
句法を覚える
漢文の勉強を始めるなら、まずは重要句法を覚えます。基本的な構文や文法事項を頭に入れなければ、漢文は全く理解できません。学校で使う参考書にも100個くらいの重要な句法がまとめて載っていると思うので、それらの形と意味、そして読み方を覚えていきましょう。
ただしここでは、送りがなの表記や返り点のはたらきを理解していることが前提となっています。これらの知識が曖昧になっている人は、さらっと復習してから句法の暗記に取り組むと、効率よく覚えられると思います。
語彙を覚える
句法をほとんど覚えたら、今度は語彙を増やしていきます。漢文の問題では、注釈として漢字の意味が補足されていることも多いので、句法さえ覚えたらなんとなく読むことができるようになりますが、適切に読み進めて解答するためには重要な語句のストックが必要です。
名詞、動詞、形容詞などの他に、再読文字や置き字という漢文独特の文字もあり、これらも暗記しておくと文章の内容をスムーズに理解することができるようになります。語彙の暗記においても意味と読み方が大切です。
これらの語彙も学校で使う参考書に100個くらいは載っていると思うので、句法と語彙の暗記は合わせて参考書1冊で十分です。
問題演習
基本的な句法を覚えたら、語彙を覚えるのと同時に問題演習にも取り掛かっていきましょう。漢文は英語や古文ほどの読解慣れを必要としないので、大問を解いて一つの文章を繰り返し音読するのではなく、小問ごとに短く区切られた文章を読んで解答の導き方を掴むという方法の方が実力を底上げできます。
その他のコツ
効率よく暗記
漢文は暗記していれば解ける比較的易しい問題がほとんどです。そして覚える量も英語や古文に比べてとても少ないです。なので、できる限り時間をかけず、隙間時間などを使って暗記事項を頭に入れてしまいましょう。
僕が受験生の時に最初に推奨された勉強法は、ノートに句法などを赤字で書きまとめるというものだったのですが、しばらくやっていくうちに非常に効率が悪いことに気付きました。
量が少ない暗記事項は基本的にどの参考書にもまとめられているので、自分で改めてまとめ直すという非効率的な行為はせず、赤シートで見えなくなるマーカーなどを使って参考書を部分的に隠しながら覚えていくことを強くお勧めします!
早めの対策
これは他の科目でも言えることなんですけど、模試で良い点数を取って勉強に対するモチベーションを高めるためにも早めのうちから対策を始めるべきです。漢文はあまり重要な科目ではないので後回しにされがちですが、基礎的な部分の勉強は他の教科と一緒に始めていった方が良いと思います。
おわりに
この記事では漢文の勉強方法とコツについて紹介してきました。
漢文はセンター試験でしか使わないっていう人も多いと思います。優先度のかなり低い科目ということで間違いないですが、対策しなくても大丈夫ということではありません。当たり前ですね。
こういった簡単な科目は、ちゃんとした勉強法を確立して、できるだけ負担を削ることが受験勉強を乗り切るうえで大切になってきます。
ぜひこの記事を参考にして、皆さんに合った勉強のスタイルを見つけてください!